ハンドボール選手の身体的特徴に関する検討

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タイトル別名
  • ─体幹・骨盤帯に着目して─

抄録

<p>【はじめに,目的】</p><p> ハンドボール選手に理学療法を施行するにあたり,競技特性による身体的特徴が影響していると考えられる例が多くみられる。今回は,体幹・骨盤帯に着目して,ハンドボール選手の身体的特徴を検討し,今後の外傷予防およびパフォーマンス向上へつなげることを目的とした。</p><p>【方法】</p><p> 対象は,男子大学ハンドボール選手(H群),一般男子大学生(C群)各75名とし,投球側が右側の者とした。測定項目は,1.体幹回旋可動域,2.体幹側屈可動域,3.胸骨下角,4.骨盤前傾角の4項目とした。統計学的解析は,各項目の左右の比較に対応のあるt検定,両群の比較に対応のないt検定を用いた。有意水準は5%とした。</p><p>【倫理的配慮】</p><p> 研究はヘルシンキ宣言に則り,対象者には研究に関する十分な説明を行い,同意を得た。</p><p>【結果】</p><p> H群では1~3は右が小さく,4は右が大きかった。C群では3は右が小さく,4は右が大きかった。H群とC群の比較では,H群で1,4は両側が,2は左が大きく,3は右が小さかった。</p><p>【考察】</p><p> シュート等の投動作では,take backで体幹伸展・右回旋し,その後屈曲・左回旋させる。また,相手をかわす際に側屈運動を伴うことが多い。ディフェンスでは,相手の利き手を牽制するために右脚を後方に引き,体幹左回旋位の姿勢となることが多い。これらの繰り返しにより,H群の結果につながっていることが推測される。今後は,身体的特徴と外傷発生の関連について,更に検討していきたい。</p>

収録刊行物

  • 理学療法学Supplement

    理学療法学Supplement 46S1 (0), F-122-F-122, 2019

    公益社団法人 日本理学療法士協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763134141824
  • NII論文ID
    130007693271
  • DOI
    10.14900/cjpt.46s1.f-122
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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