管理栄養士養成課程学生のアプリによる栄養バランスのよい献立作成の検証

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  • Verification of nutritious balanced menu planning by students of training department of administrative dietitian using a tablet computer application

抄録

<p>【目的】厚生労働省は生活習慣病の予防に資する食事パターンとして主食・主菜・副菜を組み合わせた献立を推奨している。その一方で平成25年国民健康・栄養調査結果によると,健康な食事パターンを1日3食摂取している20代女性は24.6%であった。3食とも主食・主菜・副菜を組み合わせた食事をとることは難しいと思われる。そこで,経験の乏しい管理栄養士養成課程の学生でも3食バランスよく献立を組み合わせられるか献立作成シュミレーションアプリを開発し,その有効性について検討した。</p><p>【方法】管理栄養士養成課程1年生に献立作成支援アプリ(2016年版)を使用して1日の献立を作成してもらった。献立内容について分析し,アプリの有効性を検討した。またプロトタイプ(prot.版)を使用した1年生の献立内容と比較し,改善したアプリの献立作成に寄与する機能性評価を行った。</p><p>【結果および考察】アプリを使用し立てた献立の食品群別摂取量をみると,魚介類や緑黄色野菜,乳類,卵類,果実類等を取りいれた献立が多かった。2016年版使用群では,主食・主菜・副菜を組み合わせた献立を3食立てた者が全体の32.4%,1食も組み合わせられていない者はいなかった。一方prot.群では,前者の割合が全体の11.3%,後者が2.8%であった。この違いは2016年版にて食品群や主材料などによる料理絞り込み検索機能を新たに加え,操作性を向上させた結果であると考えられた。本研究結果から栄養に関する知識や経験に乏しい学生であっても,本アプリを使用することにより栄養素量や食品群などを意識しながら料理を組み合わせ,バランスのとれた望ましい食生活シュミレーションを可能にすることが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763135387392
  • NII論文ID
    130007695680
  • DOI
    10.11402/ajscs.31.0_174
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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