食品ロスについての意識と実態調査

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Questionnaire survey about food loss

抄録

<p>【目的】政府は食品ロス削減へ向けた取組を推進している。食品ロスの約半数は家庭から排出され,その内訳は,野菜の皮くず芯が最多で22.9%を占める。そこで,食品ロスについての意識と実態に関してアンケート調査を行った。特に野菜の未利用部分に対する意識や実態を中心に明らかにすることを目的とした。</p><p>【方法】都内2か所の大学の学生に趣旨を説明し,家庭で主に調理を担当する者を対象として,無記名によるアンケート調査を行った。調査は2019年1月〜5月に実施した。</p><p>【結果および考察】アンケートの回収数は102で,有効回収率は51.0%であった。回答者の年齢は,50歳代が最も多く35.3%,次いで40歳代27.5%であった。「食べられるのに廃棄される食品問題について興味があるか」については,興味がある77.5%,どちらでもない19.6%,興味がない2.9%で,回答者の約80%が食品ロスについて興味があると回答した。「野菜・果物は使い切れる量を購入するか」は,ややする31.4%,かなりする23.5%であった。「カットした生野菜を購入するか」は,ある60.8%,ない36.3%で,「カット野菜を購入する頻度」は週1回が39.2%と最多で,次いで2〜3日に1回27.5%であった。「野菜を料理する際,外葉,芯,皮を使用するか」は,野菜の種類や部位によっては使用する53.9%で最も多かった。利用頻度の高い野菜の部位の第1位は大根の葉86.3%で,第2位がブロッコリーの芯78.4%,第3位がキャベツの芯55.9%であった。調査の結果より,家庭での調理担当者は,食品ロスに対する興味が高く,カット野菜を日常的に取り入れ,野菜の適量購入や使い切りを意識していることが明らかとなった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288158290432
  • NII論文ID
    130007695689
  • DOI
    10.11402/ajscs.31.0_148
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ