大学硬式野球選手における腰痛有訴者の脊柱運動 および腰背部筋活動の評価

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タイトル別名
  • Evaluation of Spine Motion and Lower Back Muscle Activityin College Baseball Players with Low Back Pain
  • ダイガク コウシキ ヤキュウ センシュ ニ オケル ヨウツウユウソシャ ノ セキチュウ ウンドウ オヨビ コシ ハイブキン カツドウ ノ ヒョウカ

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抄録

腰痛は,スポーツ選手においても発症しやすく,選手生命を脅かす可能性のある疾患である.立位体前屈時の脊柱運動および腰背部筋活動に腰痛有訴者の特徴が表れると報告されているが,スポーツ選手を対象とした研究は行われていない.そこで本研究では,バイオメカニクス的手法を用いて,大学硬式野球選手における腰痛有訴者および予備軍の特徴を捉えることを目的とした.腰痛有訴者(S群),腰痛予備軍(M群),健常者(N群)計 19名を対象とし,立位体前屈時の最大体前屈角度,腰椎屈曲角度,寛骨前傾角度,脊柱起立筋( L2,L5)の筋活動量を算出した.結果, Sおよび M群は N群に比べて最大体前屈角度が小さく,腰椎骨盤リズムに生じた変化が影響していたと推察される.加えて,体前屈角度が 60-100度に変化する際, S群および M群の L2において本来の筋収縮が行われず,筋活動量が小さかった.本研究の結果は,スポーツ現場における選手や指導者へ向けた情報提供となり,腰痛有訴者および予備軍の新たな客観的評価法の提案につながる.

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