書誌事項
- タイトル別名
-
- Intractable Colitis After the Administration of Pembrolizumab That Is Resistant to Anti-TNF-alpha Antibody
この論文をさがす
抄録
<p>背景.Pembrolizumabをはじめとした免疫療法では,免疫関連有害事象を認めることが知られている.Pembrolizumab投与後に難治性大腸炎を発症した症例を経験したので報告する.症例.症例は49歳女性で,左上葉肺癌に対する5次治療としてPembrolizumab投与を行った.6コース目の投与後に腹痛・下痢・血便を認め,免疫関連有害事象である大腸炎を発症した.プレドニゾロン,抗TNFα抗体を用いて加療したが,抵抗を示しCyclosporineの投与を要した.Cyclosporineの血中濃度上昇とともに症状は改善した.免疫関連有害事象である大腸炎には,重篤な経過をたどるものもある.しかし,難治性大腸炎に関する報告は少なく,対応方法には一定した見解はない.結論.Cyclosporine投与は,Pembrolizumabによる難治性大腸炎に対し有効な治療方法である可能性がある.迅速な対応を可能にするために,十分な症例の蓄積が必要である.</p>
収録刊行物
-
- 肺癌
-
肺癌 59 (4), 395-400, 2019-08-20
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390845713092436864
-
- NII論文ID
- 130007696880
-
- ISSN
- 13489992
- 03869628
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可