キャリアに対する支援の課題と展望

書誌事項

タイトル別名
  • Challenges and Prospects for Education and Support for Career Development in Japanese Schools and Colleges:
  • Beyond Career Guidance Simply for Passing the Exam, Getting a Job Offer, and Finding a Dream Job
  • ――「合格・内定指導」・「つきたい職業見つけ」を超えて――

抄録

<p> 日本の進路指導では長い間,「合格すること」に偏重した指導を行ってきたという批判がある。2004年にキャリア教育が始まって以降も,「キャリア=職業」という誤解のために,「夢やつきたい職業見つけ」ばかりが盛んに扇動されるが,その手段や方法が指導されず,キャリア発達を高める指導も二の次にされる弊害がある。本論文では,進路意思決定,時間的展望,自己効力感,ジェンダーの4つの研究の蓄積をもとに,それを超える指導とはどのようなものか,また進路指導やキャリア教育で目標とされる「社会的・職業的自立」に結びつく支援はどのようなものかが論じられた。最後の節では,4つの論考をふまえて,今後の進路指導とキャリア教育への提言が論じられた。</p>

収録刊行物

  • 教育心理学年報

    教育心理学年報 58 (0), 201-216, 2019-03-30

    一般社団法人 日本教育心理学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (26)*注記

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