農村過疎地域における女性家族介護者の在宅介護の実態

書誌事項

タイトル別名
  • Provision of Home Care by Female Family Members in a Depopulated Agrarian Region:An Analysis of Factors
  • 農村過疎地域における女性家族介護者の在宅介護の実態 : 在宅介護の継続要因の分析
  • ノウソン カソ チイキ ニ オケル ジョセイ カゾクカイゴシャ ノ ザイタクカイゴ ノ ジッタイ : ザイタクカイゴ ノ ケイゾク ヨウイン ノ ブンセキ
  • That Enable Caregivers to Continue Providing Home Care
  • 在宅介護の継続要因の分析

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抄録

本報告は,農村過疎地域の女性介護者が在宅介護を継続している要因を明らかにし,在宅での介護を継続するためにどのような支援が必要かを検討する基礎資料を得ることを目的とした。調査方法は,農村過疎地域において,65歳以上の要介護の方を自宅で1年以上介護した経験のある女性5名を対象に半構造化面接方法によりインタビューを実施した。分析はMayring(2000)の内容分析の手法を用いて行なった。分析の結果,在宅介護の継続要因として【在宅サービスの有効活用】,【介護者自身の時間の確保】,【家族の支援体制】,【理解者の存在】,【介護の知識・技術の獲得】,【過疎地域における交通事情】の6つのカテゴリーが抽出された。<br>  農村過疎地域における女性介護者に対して,専門職が支援すべき2つの特徴が明らかになった。1つ目は,介護仲間づくりのための支援である。特に嫁の介護者は【理解者の存在】を求めており,在宅で介護をしている介護者同士をつなぐ場や交流の機会の設定が必要である。2つ目は,農村過疎地域の特徴として,【過疎地域における交通事情】により,在宅サービスの活用が制限される地域があることから,地域の実情や状況を踏まえた支援方法の検討が示唆された。

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