「社会の中での組織の機能」を問う

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  • ──経営学と協働の変容──

Abstract

<p>本稿は,産業革命の中心に「有機物依存経済から鉱物依存経済への転換」という「エネルギー革命」を据える。それが,人類史上あらゆる社会において課題であった人間の生存維持と産業の成長という2要因を和解させ,「マルサスの罠」からの解放を可能とした。これにより人間の諸活動の制約条件が,「土地の生産性から労働の生産性へ」と移行する。有機物依存経済の時代を生きながらも,いち早く労働の生産性に着目したのが,A.スミスであった。スミスは,労働の生産性改善にとって「分業に基づく協働」が重要であり,分業の進展は「市場の大きさ」に規定されると考えた。それを受け経済学は,市場メカニズム(社会的分業)に焦点化していく。後発の経営学は,個別的(作業場内)分業における労働の生産性改善を意識しながら,組織やその経営のあり様に焦点化していく。本稿は,産業革命から今日までの「社会と組織」との相互規定的な循環過程における「組織/経営学の果たした役割」を問うことで,「社会の中での組織の機能」を検討する。</p>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390564227308837504
  • NII Article ID
    130007716232
  • DOI
    10.24472/abjaba.87.0_70
  • ISSN
    24242047
    24322237
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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