匂い情報処理アルゴリズム

  • 佐藤 孝明
    独立行政法人産業技術総合研究所 健康工学研究部門
  • 松川 睦
    日本大学 医学部機能形態学系 生体構造医学分野
  • 古殿 雄一
    日本たばこ産業株式会社 たばこ中央研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Algorithm of odor information processing
  • ニオイ ジョウホウ ショリ アルゴリズム

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抄録

<p>嗅覚では,刺激の検出を行う感覚センサ,すなわち受容体の多様性が色覚の百倍以上ある.これは,匂い分子の構造は多様だが神経伝達物質ほど強い分子間相互作用をもたず,1種の受容体だけが応答する特異的結合の濃度範囲が狭く,刺激特定のための要素情報の抽出には複数種の受容体信号の加算が必要なためと推測される.嗅覚中枢には,高感度で,より特異的な受容体の信号を利用して,重複の多い受容体センサの信号群から特徴的要素情報を自動的に強調する階層的情報符号化の仕組みがあると推定された.この仮説に関係する最近の研究を紹介する.</p>

収録刊行物

  • 応用物理

    応用物理 83 (1), 43-47, 2014-01-10

    公益社団法人 応用物理学会

被引用文献 (1)*注記

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