地元に投じる一石としての「あんしんノート」

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タイトル別名
  • 二ツ井ふくし会による在宅での看取りの事例集は地元になにをもたらすか?

抄録

本報告は、病院死が自明視され、地域住民の常識と化している地域の現状を変えようとする試みを事例検討するものである。秋田県能代市の旧二ツ井町域で、特別養護老人ホームや自宅といった生活の場で、看取りまで可能とするケアを進める社会福祉法人二ツ井ふくし会は、日々のケアの実践やこれまで実績とともに、地元向けの独自のエンディングノートである「あんしんノート」を自主作成し、活用している。この「あんしんノート」は、地元で実際にあった自宅や特養での看取りや在宅介護の、身近な具体例を紹介した事例集を収めるという工夫と、地元へのメッセージが込められているものである。これは地元住民にとって在宅の看取りが現実的で、可能な選択肢であることを示すものでもある。本報告ではこの「あんしんノート」作成に関わった二ツ井ふくし会職員の談話を検討し、コミュニティ(地域)による看取りに対する意義を考察する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845702294349056
  • NII論文ID
    130007722699
  • DOI
    10.14890/jasca.2019.0_f1
  • ISSN
    21897964
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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