ポケモンの名付けにおける母音と有声阻害音の効果

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タイトル別名
  • Effects of Vowels and Voiced Obstruents on <i>Pokémon</i> Names: Experimental and Theoretical Approaches
  • Effects of vowels and voiced obstruents on Pokémon names: Experimental and theoretical approaches [in Japanese]
  • ―実験と理論からのアプローチ―

抄録

<p>本研究では,ポケモンの名付けにおける新たな音象徴的イメージを検証した2つの実験を報告する。実験1では,進化後のポケモンの名前として,開口度の大きい母音[a]が,開口度の小さい母音[i, u]よりもふさわしいことが明らかになった。また,有声阻害音の数の効果を検証した結果,進化後のポケモンの名前として,有声阻害音が2つ含まれる名前は,それが1つしか含まれていない名前よりふさわしいこともわかった。実験2では,母音と有声阻害音の優先性や相乗効果の検証も行った。その結果,ブーバ・キキ効果と同様に,母音の効果より,子音の効果のほうが強く現れること,そして,母音と有声阻害音の組み合わせは,どちらか一方を含む場合よりも,進化後のポケモンの名前として判断されやすいことが明らかになった。さらに,本研究では,実験2で得られた母音と有声阻害音の音象徴的効果について,制約理論である最大エントロピーモデル(Maximum Entropy (MaxEnt) Grammar)の枠組みでの分析も提供し,音象徴を生成言語理論の視点から捉える。</p>

収録刊行物

  • 言語研究

    言語研究 155 (0), 65-99, 2019

    日本言語学会

被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282752341048320
  • NII論文ID
    130007723515
  • DOI
    10.11435/gengo.155.0_65
  • ISSN
    21856710
    00243914
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
    • Crossref
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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