西表島網取湾における2016年大規模白化後のミドリイシ科サンゴ群集の回復状況

書誌事項

タイトル別名
  • RECOVERY OF <i>Acroporidae verrill</i> CORAL COMMUNITIES AFTER WIDESPREAD BLEACHING IN AMITORI BAY, IRIOMOTE ISLAND IN 2016
  • イリオモテジマモウシュワン ニ オケル 2016ネン ダイキボ ハクカ ゴ ノ ミドリイシカ サンゴ グンシュウ ノ カイフク ジョウキョウ

この論文をさがす

抄録

<p> 西表島網取湾では,2016年にサンゴの大規模白化が発生した.本研究では,その後の状況を明らかにするために2017および2018年にサンゴ被度,産卵率,稚サンゴ群体数などの調査を実施した.主要な結果は以下である.(1) 2016年に比べて2017年の被度は大きく低下した.さらに,2017と2018年の被度は,ほぼ変化なく低い被度であった.(2) 2017および2018年は,台風によって水温が低下し,大きな白化現象が発生しなかった.(3) 2017および2018年の産卵率は,それぞれ37.5%および65.9%であり,2018年は白化によるダメージから一定量回復した.(4) 稚サンゴ群体数は,特に湾口で多く見られた.(5) 被度の回復は地点レベルで異なり,湾口部や湾中央部網取側から回復していくと予測された.</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (4)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ