書誌事項
- タイトル別名
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- Relationship between Building Damage and Site Amplification from Microtremor Observation in Kurokawa Area, Minami Aso Village, Kumamoto, Japan
抄録
<p>2016年4月16日の熊本地震本震(Mw 7.0)を主とした一連の地震活動は, 熊本県の広域に甚大な被害を与えた.本研究で対象とした南阿蘇村河陽黒川地区でも東海大学周辺の学生アパートを含めた多くの建物の倒壊被害が報告されている.本研究では空中写真および現地写真から対象地域の被害程度を詳細に把握し, 表層地盤の地盤震動特性との関係性を検討した.地盤震動特性は常時微動探査を用いた3成分単点観測とアレイ観測から得られるH/Vスペクトルのピーク周期分布と表層のS波速度構造モデルから評価した.その結果, H/Vスペクトルは単一のピークを持つ周期0.2-0.7秒の短周期帯域で卓越する傾向が見られた.また, S波速度構造モデルからSH波の1次元理論伝達関数を算出した結果, 周期0.1-0.5秒の短周期帯域で増幅が大きくなる傾向が見られたが, 倒壊被害と相関が高い周期1.0-2.0秒程度の増幅は確認できず, 表層地盤のサイト増幅と建物倒壊被害との関連性は十分に把握できなかった.</p>
収録刊行物
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- 日本地震工学会論文集
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日本地震工学会論文集 19 (6), 6_55-6_67, 2019
公益社団法人 日本地震工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001277378702208
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- NII論文ID
- 130007739800
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- ISSN
- 18846246
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可