肝機能障害を契機に診断されたサルコイドーシス5例の検討

DOI Web Site Web Site 参考文献17件
  • 焦 光裕
    大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学 市立藤井寺市民病院
  • 榎本 大
    大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学
  • 小谷 晃平
    大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学
  • 小田桐 直志
    大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学
  • 吉田 香奈子
    大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学
  • 元山 宏行
    大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学
  • 小塚 立蔵
    大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学
  • 藤井 英樹
    大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学
  • 萩原 淳司
    大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学
  • 打田 佐和子
    大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学
  • 森川 浩安
    大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学
  • 村上 善基
    大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学
  • 田守 昭博
    大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学
  • 河田 則文
    大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学

書誌事項

タイトル別名
  • A case series of five patients with hepatic sarcoidosis diagnosed by liver biopsy
  • カン キノウ ショウガイ オ ケイキ ニ シンダン サレタ サルコイドーシス 5レイ ノ ケントウ

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抄録

<p>サルコイドーシスは肺，心臓，眼，皮膚等に病変が見られることが多いが，肝臓に病変を有する症例も存在する．肝サルコイドーシスの診断はしばしば難渋することが多いが，肝機能障害が契機となり，確定診断には肝生検が有用である．今回，当院にて肝機能障害を契機に診断されたサルコイドーシスの5例を既報例と併せて検討した．頻度は中年女性に多く，多くの症例でALP異常優位の肝機能障害を認めた．治療としてステロイドやウルソデオキシコール酸が用いられたが，肝硬変へ進展し死亡する症例も認められた．組織学的に炎症が強い場合，ステロイド投与にも関わらず肝硬変へ進展する症例がある．またウルソデオキシコール酸には病状の進行を遅延させる可能性が示唆されている．</p>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 60 (11), 405-413, 2019-11-01

    一般社団法人　日本肝臓学会

参考文献 (17)*注記

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