「2017年度・肩の手術アンケート調査」 報告

DOI
  • 望月 智之
    日本肩関節学会社会保険等委員会 日産厚生会玉川病院 整形外科
  • 中川 照彦
    日本肩関節学会社会保険等委員会 同愛記念病院 整形外科
  • 岡村 健司
    日本肩関節学会社会保険等委員会 羊ケ丘病院 整形外科
  • 菊川 和彦
    日本肩関節学会社会保険等委員会 マツダ病院 整形外科
  • 菅谷 啓之
    日本肩関節学会社会保険等委員会 船橋整形外科 スポーツ医学・関節センター
  • 杉本 勝正
    日本肩関節学会社会保険等委員会 名古屋スポーツクリニック
  • 鈴木 一秀
    日本肩関節学会社会保険等委員会 麻生総合病院 スポーツ整形外科
  • 高瀬 勝巳
    日本肩関節学会社会保険等委員会 東京医科大学 整形外科分野
  • 名越 充
    日本肩関節学会社会保険等委員会 名越整形外科医院
  • 橋口 宏
    日本肩関節学会社会保険等委員会 日本医科大学 千葉北総病院 整形外科

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抄録

 本アンケート調査は①適切な保険診療報酬の要求,②学術的なプロジェクト計画の資料作成,③肩関節手術の実態把握の目的にて行われた.2017年1月から12月の1年間に実施された肩関節手術を対象とし,日本肩関節学会員1523名に対してアンケート調査を行った.回答は1施設につき1部とした.1035施設に送付し183施設から回答があり,回収率は 17.7 %であった.総計24713件の手術のうち鏡視下手術が14467(59%)を占めた.リバース型人工肩関節置換術は1024件(4.1%)施行された.合併症発生率では腱板障害に対するリバース型人工関節置換術で14%と最も多く発生しており,肩峰・肩甲棘骨折(4.0%),上腕骨骨折(2.2%),神経損傷(1.8%)が高率に発生していた.上記目的に加えて,本調査で得られた合併症発生率はインフォームドコンセント等に有用なデータとなると考えられた.またアンケート回収率および正確性を向上させる対策が必要であると考えた.

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 43 (3), 863-873, 2019

    日本肩関節学会

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