頭頸部と食道の同時重複進行癌に対する治療法の検討

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タイトル別名
  • Treatment strategy for simultaneous double primary advanced cancers of the head and neck and the esophagus

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抄録

当院を受診した内視鏡治療適応外の頭頸部食道同時重複進行癌症例20例について検討を行った。頭頸部癌に対する治療は(化学)放射線療法11例,手術8例,BSC(Best Supportive Care)1例であり,食道癌に対する治療は(化学)放射線療法12例,手術3例,導入化学療法後化学放射線療法2例,導入化学療法後手術2例,BSC 1例だった。5年生存率15.8%,3年生存率31.7%と悪い結果であった。無再発生存が得られている4症例のうち3症例は頭頸部,食道同時化学放射線療法を行った症例であり,生存率,後遺障害の点で手術を含む集学的治療よりも優れていると考えられた。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 45 (3), 305-309, 2019

    日本頭頸部癌学会

参考文献 (6)*注記

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