鹿児島湾海底質中水銀及びセレン濃度分布と海底熱水噴気活動の影響

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  • Distribution of mercury and selenium in sediments from Kagoshima Bay, and impact of submarine fumaroles

抄録

<p>1973年鹿児島湾で漁獲された魚から暫定規制値を超える水銀を含むものが見つかり、その水銀の起源は湾奥の海底熱水噴気孔であると考えられている。セレンは生体内で水銀と共存することで、その毒性を軽減する作用を持つことから、本研究では海底熱水噴気孔から放出される水銀とセレンの挙動を追跡することを目的とし、鹿児島湾の海底質中の水銀とセレンの定量を行った。その結果、湾奥の熱水噴気域であるSt.2と、St.2から北西方向に位置するSt.8の総水銀濃度とセレン濃度の鉛直分布の間にそれぞれ有意な正の相関が見られた。(St.2 R2= 0.65,St.8 R2= 0.85)対照地点のSt.12では鉛直変動は見られず、St.2,8で観察されたセレンの濃度変動は、海底熱水噴気孔の影響である可能性が示唆された。</p>

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  • CRID
    1390001277394602496
  • NII論文ID
    130007749102
  • DOI
    10.14862/geochemproc.66.0_126
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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