「ノベル生態系(新奇な生態系)」概念の有用性

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書誌事項

タイトル別名
  • Usefulness of the novel ecosystem concept

抄録

<p>「ノベル生態系」とは過去に出現したことがない従来とは異なる種組成や物理的環境からなる生態系であり,近年,復元生態学に大きな影響を与えている用語である。この概念を提示したHobbs et al. (2006)は,ノベル生態系とそれ以外の生態系の境界を閾値と述べ,閾値を越えた生態系(ノベル生態系)は従来の生態学的復元のように「元に戻す」ことを考えるのではなく,その有益性を最大化させるような異なる管理方法を取るべきと主張した。この概念は批判を浴びつつも,ノベル生態系が高い種多様性を保持する事例や絶滅危惧種の生育を支える事例など,多くの研究で活用されており,都市などの人為圧が高い環境において有用であると考えられた。</p>

収録刊行物

  • 環境情報科学論文集

    環境情報科学論文集 ceis33 (0), 265-270, 2019-11-25

    一般社団法人 環境情報科学センター

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282752372312576
  • NII論文ID
    130007750181
  • DOI
    10.11492/ceispapers.ceis33.0_265
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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