気候変動影響評価に向けた気候モデルおよび影響評価モデルの不確実性の評価

書誌事項

タイトル別名
  • UNCERTAINTY OF REGIONAL CLIMATE MODEL AND IMPACT ASSESSMENT MODEL TOWARD CLIMATE CHANGE IMPACT ASSESSMENT

抄録

<p> 本論文は,地域スケールで気候変動影響評価研究の実施に必要となる,気候モデルの非線形性応答による不確実性および影響評価モデルの不確実性を明らかにすることを目的とする.そこで本研究では,長良川流域を研究対象流域とし,過去に発生した洪水事例を対象に,再解析データJRA-55を基に力学ダウンスケーリング実験(力学DS実験)を行うことで空間解像度をJRA-55 DS20 km,DS5 km,DS2 km,DS1 kmと変化させ,分布型流出モデルと貯留関数法流出モデルのインプットデータとすることで,気候モデルおよび流出モデルの不確実性を評価した.その結果,JRA-55 DS5 kmを除き,その他の力学DS実験結果をインプットデータとした流出解析では,流出モデル間でピーク流量に大きな差が見られなかった.DS5 kmでは,流域周辺や流域の一部分で降雨が発生していたため,流域平均雨量を用いる貯留関数法流出モデルでは分布型流出モデルよりも過大評価したことが分かった.</p>

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参考文献 (9)*注記

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