職業性ストレスと組織に対する認識の関連

  • 米山 雅子
    人間総合科学大学大学院人間総合科学研究科心身健康科学専攻博士後期課程 神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科
  • 吉田 浩子
    人間総合科学大学大学院
  • 鍵谷 方子
    人間総合科学大学大学院

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between occupational stress and recognition of the organization: from a questionnaire survey of ward nurses
  • 職業性ストレスと組織に対する認識の関連 : 病棟勤務看護師を対象とした質問紙調査から
  • ショクギョウセイ ストレス ト ソシキ ニ タイスル ニンシキ ノ カンレン : ビョウトウ キンム カンゴシ オ タイショウ ト シタ シツモンシ チョウサ カラ
  • ─病棟勤務看護師を対象とした質問紙調査から─

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抄録

<p>本研究は,病棟勤務女性看護師の職業性ストレスの低減に資する新たな知見の発見を目的に,無記名自記式質問紙郵送調査を実施,職業性ストレスと「組織に対する認識」の関連を解析した(回収率29.9%有効回答率71.9%解析対象者215人).</p><p>解析の結果,①「組織に対する認識」の違いにより全体が4群に分類され,②この4群間で職業性ストレス簡易調査票の仕事のストレス要因,ストレス反応,修飾要因の各下位尺度得点の平均値に有意差があり(p<0.05),③重回帰分析の結果,各群で下位尺度間の関連を示す回帰式(R2>0.3)が異なっていた.就労者が自らの組織を合理的な組織管理がなされていると認識しているか否か,伝統,習慣,方針を強制されると認識しているか否か,この組み合わせによる就労者の「組織に対する認識」の違いにより同じ仕事のストレス要因から異なった心身のストレス反応が導かれ,「組織に対する認識」の把握の職業性ストレス低減に対する有用性が実証された.</p>

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