藻類-細菌培養系と活性汚泥培養系による合成廃水からの栄養塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、カフェインのバッチ除去

書誌事項

タイトル別名
  • Nutrient, Linear Alkyl Benzene Sulfonate, and Caffeine Removal from Synthetic Wastewater with an Algal–bacterial Culture and an Activated Sludge Culture in Batch Mode

この論文をさがす

抄録

<p>藻類池と酸化池における廃水処理を模擬するため、藻類-細菌系と活性汚泥系をそれぞれ培養した。モデル汚染物質として、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)とカフェインを選定した。合成廃水(溶存態有機炭素(DOC)106 mg/L、溶存態窒素(DN)57mg/L、溶存態リン(DP)6.7mg/L、LAS 16mg/L、カフェイン0.03mg/L)の7日間のバッチ処理によって、LAS、その生分解代謝物であるスルホフェニルカルボン酸、カフェインの分解速度から、藻類-細菌系と活性汚泥系の分解菌の種類や数が大きく異なることが示唆された。最終的に、藻類-細菌系は汚染物質に対するバランスの良い除去率(DOC 82%、DN 32%、DP 72%、LAS 100%、カフェイン 50%)を示した。活性汚泥系は、LASとカフェインを速やかに分解したが、栄養塩類に対する除去率が低かった(DOC 73%、DN -20%、DP 23%、LAS 100%、カフェイン 63%)。これらの結果から、藻類池は、温暖地域の簡易で低コストな廃水処理技術として有望であることが示唆された。</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (19)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ