08測-10-口-04 新入生における不登校傾向の変化と日常生活習慣および学生生活の特徴

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抄録

<p> 本研究では、新入生における不登校傾向の変化と日常生活習慣および学生生活の特徴の関係について、縦断的資料から検討することを目的とした。大学新入生に対し、春(5月下旬~6月上旬)および冬(12月~1月)に不登校傾向、日常生活習慣(食事、睡眠、運動、気分転換活動、積極的な取り組み、家族・友人・教員との会話、アルバイト、インターネット依存等)および学生生活に関する調査を2回実施し、追跡可能であった1,411名を対象とした。2回の調査で不登校傾向が変化した学生(なし(春)→あり(冬)群およびあり(春)→なし(冬)群)における日常生活習慣および学生生活の変化の特徴を比較した。上記の両群間において、春から冬にかけてその特徴が悪化した割合に違いが認められたのは、朝食や睡眠の規則性、帰宅時間の遅れ、外的交流を伴う気分転換活動、家族・友人・教員との会話、ネット利用過多による人間関係の支障、授業の課題がこなせない、学業に向いていないと感じる、大学に対する不本意感、暇をもてあます、学生生活のつまらなさなどであり、春から冬にかけて不登校傾向が消失した学生よりも、新たに生じた学生の方が悪化する傾向が強かった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390565134808621440
  • NII論文ID
    130007770362
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.221_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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