知的に正常な早産極低出生体重児における学齢期の自尊心に影響する因子と親子関係との関連について

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タイトル別名
  • Evaluation of self-esteem and parent-child relationship in school-age children born preterm with very low birth weight and normal intelligence
  • チテキ ニ セイジョウ ナ ソウザン ゴクテイ シュッショウ タイジュウジ ニ オケル ガクレイキ ノ ジソンシン ニ エイキョウ スル インシ ト オヤコ カンケイ ト ノ カンレン ニ ツイテ

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抄録

知的に正常な早産極低出生体重児の家庭生活状況と自尊心および親子関係について調査した.対象は2002年4月から2011年3月に当院新生児集中治療室に入院し,就学前の知能検査で正常知能が確認され,2017年4月の時点で学齢期にある108人である.自尊心はPopeの子ども用5領域自尊心尺度で評価し,結果はおおむね良好であった.自尊心評価が完遂できた96人の各尺度を従属変数とし,周産期情報およびアンケート情報の計16項目を独立変数とした重回帰分析を行った結果,出生体重,呼吸窮迫症候群,脳室周囲白質軟化症,調査時年齢と有意な関連を認めた.親子関係も対象の殆どが良好であった.自尊心尺度と親子関係は子からみた母子関係に相関する項目が多く,特に男子の家族尺度が「被拒絶感」と強い負の相関 ‹r = −0.7471, p< 0.001› があった.一方,自尊心と「心理的侵入」,「厳しいしつけ」および「達成要求」は殆ど相関しなかった.

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