武蔵野台地の新たな地形区分

• 遠藤 邦彦

  日本大学（名誉教授）研究室

• 千葉 達朗

  アジア航測（株）先端技術研究所

• 杉中 佑輔

  （株）計算力学研究センター

• 須貝 俊彦

  東京大学大学院新領域創成科学研究科

• 鈴木 毅彦

  首都大学東京都市環境学部地理学教室

• 上杉 陽

• 石綿 しげ子

• 中山 俊雄

  東京都土木技術支援・人材育成センター

• 舟津 太郎

  東京大学大学院新領域創成科学研究科

• 大里 重人

  （株）土質リサーチ

• 鈴木 正章

  文京区教育センター

• 野口 真利江

  （株）パレオ・ラボ

• 佐藤 明夫

  東京大学大学院新領域創成科学研究科

• 近藤 玲介

  皇學館大学教育開発センター

• 堀 伸三郎

  （株）計算力学研究センター

書誌事項

タイトル別名

• New division of landforms in Musashino Uplands, Tokyo
• ムサシノ ダイチ ノ アラタ ナ チケイ クブン

抄録

国土地理院の5m数値標高モデルを用いて作成された武蔵野台地の各種地形図により，武蔵野台地の地形区分を1m等高線の精度で行った．同時にデジタル化された多数のボーリングデータから各地形面を構成する地下構造を検討した．その結果得られた地形面は11面で，従来の区分とは異なるものとなった．既知のテフラ情報に基づいて地形発達を編むと，従来の酸素同位体比編年による枠組み（町田，2008など）と矛盾がない．すなわち古い方からMIS 7のK面（金子台・所沢台等），MIS 5.5のS面，MIS 5.3のNs面，MIS 5.2-5.1のM1a面，M1b面，MIS 5.1からMIS 4の間にM2a面，M2b面，M2c面，M2d面，MIS 4にM3面，MIS 3-2にTc面の11面が形成された．武蔵野台地は古期武蔵野扇状地（K面）の時代，S面，Ns面の海成～河成デルタの時代を挟み，M1～M3面の新期武蔵野扇状地の時代，およびTc面の立川扇状地の時代に大区分される．M1～M3面の新期武蔵野扇状地が7面に細分されるのは，M1面形成後の海水準の段階的低下に応答した多摩川の下刻の波及による．

収録刊行物

• 第四紀研究

  第四紀研究 58 (6), 353-375, 2019-12-01

  日本第四紀学会

キーワード

• 後期更新世
• 東京
• 武蔵野台地
• 古期武蔵野扇状地
• 新期武蔵野扇状地
• ボーリングデータ
• 数値標高モデル

詳細情報

• CRID: 1390565134809243136
• NII論文ID: 130007771834
• NII書誌ID: AN0034136X
• DOI: 10.4116/jaqua.58.353
• ISSN: 18818129
• ISSN: 04182642
• NDL書誌ID: 030106874
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I030106874
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaqua/58/6/58_353/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可