Hydrosurgery Systemを用いたデブリードマンと局所陰圧閉鎖療法により早期の植皮術が可能であった重症フルニエ壊疽の1例

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  • Debridement Using the Hydrosurgery System and Negative Pressure Wound Therapy that Allowed Immediate Skin Grafting in a Patient withSevere Fournier's Gangrene

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抄録

<p>【緒言】フルニエ壊疽に対する電気メスによるデブリードマンは迅速性に欠け,組織選択性は低い.Hydrosurgery System(以下HS)は高圧水流を利用したデブリードマンを行う技術である.また,局所陰圧閉鎖療法(Negative pressure wound therapy:以下NPWT)は,解剖学的理由から本症に対して施行されることは少ない.</p><p>【症例】56歳男性.主訴:発熱・会陰痛・意識障害.身体所見より重症フルニエ壊疽と診断し,HSを用いたデブリードマンを行った.会陰創に対しNPWTを行ったのち第29病目に植皮術を施行し,第48病日軽快退院となった.</p><p>【結語】本症に対し,HSを使用し,迅速かつ組織選択的なデブリードマンが施行可能であった.また,HSに続いて行ったNPWTでは,植皮術までのwound bed preparationとして安全であり,施行中のQOLも良好であった.</p>

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