不均一系金属触媒によるオレフィンのヒドロシリル化反応

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  • Recent Advances on Heterogeneous Metal Catalysts for Hydrosilylation of Olefins

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抄録

<p>オレフィンのヒドロシリル化反応は1947年に発見され,今日では私たちの生活を支える基幹技術になっている。ヒドロシリル化反応に現在使用されている触媒は均一系Pt錯体触媒であり,再利用可能かつ高活性な不均一系金属触媒の開発が長く望まれてきた。本総説では,ヒドロシリル化反応の基礎的な反応機構と現行の工業利用について概要をまとめるとともに,不均一系金属触媒の最近の研究動向について解説する。2000年代以降,オレフィンのヒドロシリル化反応において優れたリサイクル性を有する不均一系金属触媒が報告されている。これらの不均一系触媒は,均一系触媒に匹敵する活性を示す。特に,MOF固定化錯体触媒や,金属単原子触媒といった革新的な触媒が次々に発表されており,これらの触媒では,表面に存在する触媒活性種が分子あるいは原子レベルで精密にデザインされている。これらの報告に加え,シリカ表面にRh錯体をグラフトした触媒と,表面での協同触媒作用によるヒドロシリル化反応における高活性発現についても併せて述べる。</p>

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