非線形モデルの刺激応答特性

• 土居 伸二

  京都大学大学院工学研究科電気工学専攻

書誌事項

タイトル別名

• Response Characteristics of Nonlinear Models to External Stimuli: Neuron Models and Biological Oscillators as an Example
• ―神経モデル，生物振動子を例として―

抄録

1960年頃から1980年代にかけて，様々な生命現象に多くの注目が集まり，非線形数理モデルを用いて盛んに研究がなされた．本稿では，カイアニエロの神経モデルや南雲・佐藤モデルなどの単純神経モデルや生物振動子のモデルを例として，異なる文脈で生じたモデルに，一次元離散力学系（一次元写像）で表現される共通のダイナミクスが関わっていることを示す．特に，区分線形写像が生成する非線形力学を詳細に説明し，極めて複雑な非線形現象が，実に単純なダイナミクスによって生み出されていることを示す．

収録刊行物

• ＩＥＩＣＥ　ＦＵＮＤＡＭＥＮＴＡＬＳ　ＲＥＶＩＥＷ

  ＩＥＩＣＥ　ＦＵＮＤＡＭＥＮＴＡＬＳ　ＲＥＶＩＥＷ 13 (3), 187-196, 2020-01-01

  一般社団法人 電子情報通信学会

キーワード

• カイアニエロの神経モデル
• 南雲・佐藤モデル
• 平均興奮率
• カントール関数
• 悪魔の階段
• 積分発火ニューロンモデル
• RIC
• ポアンカレ振動子
• 同期現象

詳細情報

• CRID: 1390002184860759808
• NII論文ID: 130007779360
• DOI: 10.1587/essfr.13.3_187
• ISSN: 18820875
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/essfr/13/3/13_187/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可