内発的農地保全の支援プロセスにおけるGIS活用の可能性

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  • Applicability of GIS to Support Endogenous Farmlands Preservation
  • ナイハツテキ ノウチ ホゼン ノ シエン プロセス ニ オケル GIS カツヨウ ノ カノウセイ

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抄録

<p>地域住民による主体的な農地保全を支援するツールとしてGISへの期待が高まっている。本報では2009年から筆者らが携わってきた内発的農地保全(対象農地18ha)の実践支援過程におけるGIS活用方法を紹介し,その有効性を論じた。対象地は,長野県富士見町御射山神戸地区である。2009~2011年度は,一筆ごとの農地利用の変容の解明,および栽培品目別の獣害対策と被害状況の関係解明などでGISを活用した。他人の営農状況や農地全体の状況を経年的に認識できたことで,住民間には個人の農地だけでなく地区全体の将来を考えるという俯瞰的意識が芽生えてきた。今後,より適正な農地保全のあり方を検討する際には異分野連携による多様なデータ統合が必要となるが,その際のプラットフォームとしてもGISの役割は大きいといえる。</p>

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