アスペルギルス感染と肺原発MALTリンパ腫が併存し空洞病変を呈した一例

  • 吉田 大介
    独立行政法人国立病院機構東京病院呼吸器センター外科
  • 深見 武史
    独立行政法人国立病院機構東京病院呼吸器センター外科
  • 井上 雄太
    独立行政法人国立病院機構東京病院呼吸器センター外科
  • 柴崎 隆正
    独立行政法人国立病院機構東京病院呼吸器センター外科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of pulmonary MALT lymphoma presenting with cavitation and <i>Aspergillus</i> infection

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抄録

<p>66歳女性.血痰を主訴に胸部CTで左上葉空洞性病変を指摘された.気管支鏡検査にてアスペルギルス菌が検出されたため,抗真菌薬が開始され,1年間の治療にも関わらず空洞陰影の改善がなかった.再検された気管支鏡検査にて肺原発MALT(mucosa-associated lymphoid tissue)リンパ腫が疑われ,生検目的で手術を施行し,MALTリンパ腫の診断に至った.肺原発MALTリンパ腫は多彩な画像所見を呈すが,空洞形成の報告は稀である.また,肺アスペルギルス症と診断され,抗真菌薬治療が効果不十分な場合は,悪性腫瘍の合併も考慮する必要がある.</p>

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参考文献 (5)*注記

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