ガス窒化したフェライト合金の化合物層の組織と硬化挙動 および成長速度に及ぼす置換型添加元素の影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Alloying Elements on Microstructure, Hardness and Growth Rate of Compound Layer in Gaseous-nitrided Ferritic Alloys
  • ガス チッカ シタ フェライト ゴウキン ノ カゴウブツソウ ノ ソシキ ト コウカ キョドウ オヨビ セイチョウ ソクド ニ オヨボス チカンガタ テンカ ゲンソ ノ エイキョウ

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抄録

<p>純鉄とFe-M (M=Mo, Si, Mn, Cr, Al, V ) 2元フェライト合金を843Kにおいて種々の時間でガス窒化し,化合物層の相構成,硬さ分布および成長速度について,X線回折や電子線後方散乱回折(EBSD),電子線マイクロアナライザー(EPMA),三次元アトムプローブ法(3DAP)及びナノインデンテーション法で調べた.純鉄は表面にε,その内部にγ’が生成し,表面近傍にボイドが形成される.γ’の硬さは母相より高く,表面近傍はボイドの影響を受けて低下する.化合物層硬さに及ぼす元素の影響は小さいものの,Si,Al,Vを添加するとボイド生成が抑制されるため,硬さ低下は抑制される.何れの元素も化合物層成長を早めるが,特にSi, V, Al添加材では過剰窒素の存在により化合物層成長が顕著に速くなる.ただし,Al添加材では長時間窒化の場合は拡散層に多量のAlN析出により成長が鈍化する.</p>

収録刊行物

  • 熱処理

    熱処理 59 (6), 336-343, 2019

    一般社団法人 日本熱処理技術協会

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