カーボンカソードACM型腐食センサの電流特性

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  • Evaluation of Galvanic Current Property of ACM Type Corrosion Sensor Consisting of the Fe-C galvanic Couple
  • カーボンカソード ACMガタ フショク センサ ノ デンリュウ トクセイ

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抄録

<p>カーボンをカソード電極としたFeCセンサを試作し,屋外環境および恒温恒湿環境におけるセンサ出力挙動について調査をおこなった.屋外試験にて,FeCセンサは,FeAgセンサとほぼ同等出力を示すが,暴露開始数日間と降雨期間に出力低下となる.FeCセンサは,そのI-RH曲線が海塩付着量および湿度増加に伴い電流増加を示すことから,FeAgセンサと同様に腐食センサとして機能する.FeAgセンサに対するFeCセンサの出力は,Ws=10 g/m2,RH>70%で0.2倍に低下,同WsのRH<60%で0.5~2倍の同等,また,Ws=0.01~1 g/m2の全湿度域で0.5~2倍の同等,Ws=0.001 g/m2では全湿度域で検出限界以下である.人工海水中,FeCセンサのEcorrは,FeAgセンサと同程度の-0.65 Vであるが,Igalは90μAと,FeAgセンサIgalの1/3以下に低下する.C電極は,Ag電極に比べてカソード電流低下,また,EIS解析から,Rct増加とCdl低下が確認される.C電極/液界面における溶存酸素の還元反応において電子授受等に反応抵抗があるものと考えられる.</p>

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