Legitimation for Existence of Physical Education in School

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  • 「体育は何を教える教科か」を問い直す
  • フォーラム 「体育は何を教える教科か」を問い直す
  • フォーラム 「 タイイク ワ ナニ オ オシエル キョウカ カ 」 オ トイ ナオス

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Abstract

本稿では,戦前の学校体育の教科観を素描しつつ,ドイツの学校スポーツの構想,日本における運動文化論に立脚した学校体育の構想を事例として取り上げ,「体育は何を教える教科か」という問題について論じた。戦前の学校体育においては「身体の教育」観のもとで体操(体育)は「身体と精神の鋳型化機能」を発揮するための内容や教材がその中核を占めていた。ドイツのスポーツ指導要領開発は,学校スポーツの「正当化問題」を中心に据えながら,指導要領の基本方針-理念-学校スポーツの全体像-教育学的パースペクティブ-内容(領域)というカリキュラム編成の論理の中で展開された。運動文化論に立脚した学校体育の構想では,運動文化の継承・発展・変革・創造の主体者形成という学校体育の目的-運動文化の学びを包括する3つの実践課題領域(「3ともモデル」)-運動文化がもつ技術性,組織性,社会性に関わる教科内容(領域)の編成の論理を『体育の教育課程試案』の中で描き出している。ドイツ及び日本の事例から,学校体育の存在根拠は,子どもの実態(生活課題と発達課題)と社会的要求→教科の理念-目的(目標)の確認・設定→教科内容(領域)の編成→授業実践化→実践を基盤としたカリキュラム開発というサイクルの中でその正当性を検証していく必要がある。

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