閉塞性大腸癌の治療：oncology emergencyへの対応を含めて

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  • Treatment of Obstructive Colorectal Cancer as an Oncology Emergency

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抄録

<p>癌による大腸閉塞，閉塞性大腸癌（obstructive colorectal cancer：以下，OCC）は日常診療でよく遭遇し，oncology emergency （以下，OE）での発症が多い。OCCでは主に閉塞，穿孔，膿瘍や腹膜炎，閉塞性大腸炎，bacterial translocationなどが初診時から起こり得る。これらのOEに対する初期治療（まず減圧）とその後の癌に対する治療を短時間で計画する必要があり，癌の根治性の評価が重要となる。腸管減圧法はその後の癌治療を考慮して選択し，出血や穿孔などに留意しつつ，手術や化学療法を含めた集学的治療を個別的に行う必要がある。OCCでは，緊急性のあるOEがさまざまな治療過程で起こり得ることを念頭に置き，適切に対応し癌治療を進める。今後はbridge to surgeryとしての大腸ステント留置と腹腔鏡下手術の適応拡大が期待され，長期予後の検証が待たれる。</p>

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