2011年東北地方太平洋沖地震の観測記録に基づく地盤特性を考慮した構造物の非線形応答と地震動の非定常性

• 田附 遼太

  長谷工コーポレーション技術研究所

• 源栄 正人

  東北大学

書誌事項

タイトル別名

• Non-linear Response of Structures Considering the Ground Motion Characteristics and Non-stationary of Earthquake Ground Motion Based on the Observed Earthquake Records during the 2011 Tohoku Earthquake

抄録

2011年東北地方太平洋沖地震は，多くの強震観測記録が得られた初めてのM9クラスの地震であり，得られた観測記録を活用して，建物の耐震設計に反映させる必要がある．本論文では，2011年東北地方太平洋沖地震で得られた仙台市域の強震観測記録を用いて，地盤特性の違いによる必要耐力の差について定量的に検討した結果を示した．また，1.0(s)の卓越周期を有する強震観測記録を対象に構造物に求められる必要塑性率と必要耐震性能について定量的に検討した結果を示した．これらの検討結果は，地盤特性を考慮した耐震設計や耐震診断・補強，構造物の非線形性により共振を避ける設計や共振に耐える設計のための基礎資料になると考えられる．

収録刊行物

• 日本地震工学会論文集

  日本地震工学会論文集 20 (1), 1_157-1_168, 2020

  公益社団法人 日本地震工学会

キーワード

• 2011年東北地方太平洋沖地震
• 強震観測記録
• 非線形応答
• 非定常性
• 移動共振

詳細情報

• CRID: 1390002184871316992
• NII論文ID: 130007792975
• DOI: 10.5610/jaee.20.1_157
• ISSN: 18846246
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaee/20/1/20_1_157/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可