建築レコードに関するアプレイザルの判断基準を分析する

  • 齋藤 歩
    学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻博士後期課程

書誌事項

タイトル別名
  • Analyzing Appraisal Decision Criteria for Architectural Records
  • 建築レコードに関するアプレイザルの判断基準を分析する : 1970年代以降の北米の試みを対象に
  • ケンチク レコード ニ カンスル アプレイザル ノ ハンダン キジュン オ ブンセキ スル : 1970ネンダイ イコウ ノ ホクベイ ノ ココロミ オ タイショウ ニ
  • North American Practices Since the 1970s
  • 1970年代以降の北米の試みを対象に

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抄録

<p>本論の目的は、建築レコードのアプレイザル・ガイドラインに対して、一元的な尺度を用いた評価を実施することである。フランク・ボールズは、それまでのアプレイザル理論には実証性が欠けているとして、「ミクロアプレイザル」の必要性を主張した。本論ではボールズが整理したその判断基準を参照して、建築レコードに関するアプレイザルの判断基準を分析する方法を採った。対象を1970年代以降の北米における六種類のガイドライン等とし、ボールズが1991年にまとめた判断基準と照合した。結果として「記録本来の目的」「トピックの重要性」の重視、「利用の制約」「保持のコスト」「選択の影響」への考慮の不足、以上の二点を明らかにした。</p>

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