脳卒中後遺症者が麻痺側上肢の不使用に至るプロセス

書誌事項

タイトル別名
  • Development of learned nonuse of affected upper limbs among stroke survivors in middle and late middle age
  • 脳卒中後遺症者が麻痺側上肢の不使用に至るプロセス : 壮年期あるいは中年期に脳卒中を発症した人の場合
  • ノウソッチュウ コウイショウシャ ガ マヒガワ ジョウシ ノ フシヨウ ニ イタル プロセス : ソウネンキ アルイワ チュウネンキ ニ ノウソッチュウ オ ハッショウ シタ ヒト ノ バアイ
  • ─壮年期あるいは中年期に脳卒中を発症した人の場合─

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抄録

壮年期あるいは中年期に脳卒中を発症した人(以下,壮・中年期脳卒中発症者)が麻痺側上肢の不使用に至るプロセスを,その語りから明らかにすることを目的とし,麻痺側上肢の不使用に至った壮・中年期脳卒中発症者8名の語りを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチに準拠し質的に分析した.分析から20概念,4サブカテゴリー,4カテゴリーが生成され,壮・中年期脳卒中発症者が麻痺側上肢の不使用に至るプロセスは,周囲の人との社会的相互作用の中で,【発症前との比較】を行いながら,非麻痺側上肢を用いて【役割を担える自分の回復】に成功する一方,麻痺側上肢に対し【まだ使えない手という認識の深まり】を促進するものであると示された.

収録刊行物

  • 作業療法

    作業療法 39 (1), 70-78, 2020-02-15

    一般社団法人 日本作業療法士協会

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