低線量・低線量率放射線影響は解明できるか

• 福本 学

  東京医科大学 分子病理学分野 東北大学 加齢医学研究所 病態臓器構築研究分野

書誌事項

タイトル別名

• テイセンリョウ ・ テイセンリョウリツ ホウシャセン エイキョウ ワ カイメイ デキル カ

抄録

　放射線の生物学影響研究で何が一番重要か？との問いに，低線量・低線量率被ばくによる発がんリスクの解明，と答えれば十中八九の人たちは同意する。これは，福島第一原発事故後に大きな課題となってはいるが，放射能汚染も含めて放射線影響学会の設立の契機となった古くて新しい問題である。所謂専門家は，低線量・低線量率ひばくの影響は他の要因による発がんの影響によって隠れてしまうほど小さい，だから良くわからない，とお題目を唱え，まずはDNA二本鎖切断と修復機構の研究を，ということになる。しかし，放射線の生物影響の解明の前に，研究者がどこまで放射線について理解しているのか，共通の認識でいるのか，という根本的な問題があるように感じられる。

収録刊行物

• 日本原子力学会誌ATOMOΣ

  日本原子力学会誌ATOMOΣ 58 (11), 669-672, 2016

  一般社団法人 日本原子力学会

キーワード

• Nuclear Energy and Engineering

詳細情報

• CRID: 1390565134829411456
• NII論文ID: 130007799956
• NII書誌ID: AN00188477
• DOI: 10.3327/jaesjb.58.11_669
• ISSN: 24337285
• ISSN: 18822606
• NDL書誌ID: 027743958
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I027743958
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaesjb/58/11/58_669/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可