切除後早期に再発した下部胆管原発大細胞神経内分泌癌の1例

• 柴崎 雄太

  国立病院機構宇都宮病院外科 群馬大学総合外科学

• 滝田 純子

  国立病院機構宇都宮病院外科 群馬大学総合外科学

• 芳賀 紀裕

  国立病院機構宇都宮病院外科 群馬大学総合外科学

• 調 憲

  群馬大学総合外科学

書誌事項

タイトル別名

• An Early Relapsed Case of Large Cell Endocrine Carcinoma in the Lower Bile Duct after Surgery
• 症例 切除後早期に再発した下部胆管原発大細胞神経内分泌癌の1例
• ショウレイ セツジョ ゴ ソウキ ニ サイハツ シタ カブ タンカン ゲンパツ ダイ サイボウ シンケイ ナイブンピガン ノ 1レイ

抄録

症例は62歳，女性．上腹部痛，黄疸で当科を紹介受診．精査で下部胆管に腫瘤性病変を認めた．ERCPで生検し，Group4，下部胆管癌の診断で膵頭十二指腸切除術を施行．標本では下部胆管に膵臓への浸潤を伴う結節浸潤型の30×20×15mm大の腫瘍を認めた．病理所見ではN/C比の高い異型上皮が充実性胞巣状構造を呈しており，腺管構造は不明瞭であった．免疫染色でchromogranin A・synaptophysin・CD56が陽性，Ki-67免疫染色でMIB1 index 90％以上であり，胆管原発の大細胞神経内分泌癌（large cell neuroendocrine carcinoma;以下LCNECと略記）と診断．術後経過は良好で術後19日目に退院したが，術後3カ月でリンパ節再発し，術後約10カ月で死亡した．胆管原発のLCNECは非常にまれで予後不良であり，文献的考察を加えて報告する．

収録刊行物

• 日本臨床外科学会雑誌

  日本臨床外科学会雑誌 80 (8), 1525-1530, 2019

  日本臨床外科学会

キーワード

• 胆管
• LCNEC

詳細情報

• CRID: 1390565134836603648
• NII論文ID: 130007809830
• NII書誌ID: AA11189709
• DOI: 10.3919/jjsa.80.1525
• ISSN: 18825133
• ISSN: 13452843
• NDL書誌ID: 029971876
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I029971876
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/80/8/80_1525/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可