ウマとチンパンジーにおける視覚的概念形成の比較
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- 友永 雅己
- 京都大・霊長研
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- 熊崎 清則
- ホースマンかかみが原
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- Feng Shanshan
- Sun Yat-sen University
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- Koopman Sarah
- University of Rochester
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- Ryckewaert Barbara
- L'institut du Cheval et de l'Equitation Portugaise
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- Pereira Carlos
- Universite Paris III Sorbonne Nouvelle
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- 松沢 哲郎
- 京都大・高等研究院
書誌事項
- タイトル別名
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- Visual concept formation in chimpanzees and horses
抄録
<p>写真刺激を用いた同時弁別課題で、ウマにおける視覚的概念形成の諸相を検討してきた。ウマが写った写真とそうでない写真の弁別から始め、少しずつ「ウマ」のカテゴリーの枠を限定していく形で訓練を行った。最終的には哺乳類の種間弁別(ウマ対ネコ)に到達している。このような概念形成課題においてウマが用いている手がかりと他の種が用いている手がかりとの間の異同を調べるため、チンパンジーを対象に同様の「ウマ概念」形成実験を行った。参加したチンパンジーたちにとってウマは現実世界では見たことがない生物である。このような既知性の差異と自種/他種の違いが弁別行動にどのような影響をおよぼすのかを検討した。その結果、ウマでは当初、空間周波数のパターンなどを手がかりとしていたのが、じょじょに写真に写っている物体の際に注目していくようになったのに対し、チンパンジーでは、訓練当初から写真に写っている物体そのものを手がかりとする傾向が強く認められた。</p>
収録刊行物
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- 霊長類研究 Supplement
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霊長類研究 Supplement 35 (0), 45-45, 2019-07-01
日本霊長類学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390002184884854912
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- NII論文ID
- 130007813466
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可