蛍光色素ローダミンBを用いたシイタケ子実体生長過程における水分経路の可視化

  • 窪田 敏和
    宇都宮大学大学院工学研究科先端光工学専攻 〒321-8585 栃木県宇都宮市陽東7-1-2
  • 鈴木 智大
    宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センター 〒321-8505 栃木県宇都宮市峰町350
  • 金野 尚武
    宇都宮大学農学部応用生命化学科 〒321-8505 栃木県宇都宮市峰町350
  • 二宮 尚
    宇都宮大学大学院工学研究科先端光工学専攻 〒321-8585 栃木県宇都宮市陽東7-1-2

書誌事項

タイトル別名
  • Visualization of moisture transport during Lentinula edodes fruiting body development using a fluorescent dye, Rhodamine B
  • ケイコウ シキソ ローダミン B オ モチイタ シイタケ シジツタイ セイチョウ カテイ ニ オケル スイブン ケイロ ノ カシカ

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抄録

シイタケの栽培において,湿度の管理は非常に重要であるが,子実体が生長する際に水分がどのように移動しているのかは不明である.そこで本研究では,原基形成後,菌床または子実体に蛍光色素ローダミンB水溶液を散布または注入することで水分移動の可視化を試みた.菌床表面にローダミンBを散布しても子実体内部への蛍光色素の移動は認められなかった.そこで,子実体原基に直接ローダミンBを注入したところ,生長経過とともに柄の上部にまで移動している様子が観察された.しかし,傘部分にまでは移動していなかった.一方,原基全体にローダミンB水溶液を散布した場合,傘の内部にまで取りこまれ,傘に直接触れた水分(空気中の水分)が傘の内部にまで移動することが示唆された.

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