PFASの基礎から最新の情報まで

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  • Basic mechanism and latest information on PFAS

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抄録

<p>Oral allergy syndrome(OAS)は花粉症患者が新鮮な果物や生野菜を食べた際にみられるIgE抗体の関与する即時型アレルギーである.通常,症状は口腔や喉に限局し,原因食品であっても加熱すれば食べられる.こういった現象は,花粉アレルゲンに対するIgE抗体が,花粉抗原と共通の構造を有する食物抗原に対して交差反応を起こすことによって生じる.このことから花粉-食物アレルギー症候群(Pollen-associated Food Allergy Syndrome:PFAS)とも呼ばれる.また,PFASのアレルゲンコンポーネントの特徴として,熱に弱く,消化されやすい特徴を有する.しかし,豆乳など大豆製品では例外的に全身症状を伴うことがある.本稿では,PFASに係るコンポーネントの特徴をわかりやすく解説し,シラカンバ花粉症でみられる豆乳アレルギーが重症化する機序に関して仮説も加えて記述する.また最近ヒノキ科の花粉とモモGibberellin-regulated protein(GRP)との関連が海外で報告されており,これについても若干の検証を加える.</p>

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