Seasonal variation of soil moisture in mountain wetlands in Sengan volcanic area, northeastern Japan
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- Sasaki Natsuki
- Univ. of Tokyo
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- Sugai Toshihiko
- Univ. of Tokyo
Bibliographic Information
- Other Title
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- 仙岩火山地域の山岳湿地における土壌水分特性の季節変動
Abstract
<p>仙岩火山地域には,緩傾斜な火山原面上や地すべり地に湿地が多数分布している.火山原面上の湿地は,噴火口のほかに,南北に延びる稜線の東側にできた雪の吹き溜まりや,稜線沿いの鞍部などの斜面から涵養水が供給されるような平坦地に形成されている.このことは,湿地の立地によって涵養源が異なることを示唆し,湿地の湿潤状態の季節変動にも影響していると考えられる.本研究では,火山原面上の雪の吹き溜まりに形成された湿地(雪田型湿地),稜線沿いの平坦な鞍部に形成された湿地(平坦地型湿地).巨大地すべり地内に形成された湿地(地すべり性湿地)を対象として,湿地の土壌水分特性の季節変化とその要因を明らかにすることを目的とした.それぞれの湿地の深さ5 cmの位置に,METER社製5TEセンサーを埋設して,地温,土壌水分,電気伝導度を1時間毎に観測し,積雪および融雪状況をPlanetscope衛星の3 m解像度の衛星画像で確認した.観測の結果,地すべり性および平坦地型湿地では,5月中旬から6月上旬頃の融雪時期に土壌水分は急上昇して1週間程度高値が続いたのち,降雨量に応答して大きく変動した.また,電気伝導度は,積雪時期に少しずつ上昇を続けた後,融雪期に急低下する特徴が共通して認められた.一方,雪田型湿地では,観測地点で地温が上昇し始めた5月下旬以降も7月下旬まで土壌水分の高い状態が継続し,積雪期から融雪期にかけての電気伝導度の変化は小さかった.雪田型湿地において融雪後の長期にわたって土壌水分値が高かったのは,5月下旬に地温が上昇し始めて観測地点では積雪から解放されたものの,周辺斜面には7月上旬まで積雪が残り,そこからの水の供給が梅雨前線による多雨期まで継続したためと考えられる.湿地の土壌水分特性が積雪量と融雪時期に大きく影響を受けていることから,さらに長期的観測が必要である.</p>
Journal
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- Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers
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Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers 2020s (0), 343-, 2020
The Association of Japanese Geographers
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390283659865969152
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- NII Article ID
- 130007822273
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed