平成29年7月九州北部豪雨における流木の発生および流出の特徴

  • 染谷 哲久
    国立研究開発法人 土木研究所 土砂管理研究グループ 火山・土石流チーム
  • 藤村 直樹
    国立研究開発法人 土木研究所 土砂管理研究グループ 火山・土石流チーム
  • 石井 靖雄
    国立研究開発法人 土木研究所 土砂管理研究グループ 火山・土石流チーム
  • 西井 洋史
    国立研究開発法人 土木研究所 土砂管理研究グループ 火山・土石流チーム

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of Production and Transportation of Dritwood Occurred by the July 2017 Northern Kyushu Heavy Rain Disaster
  • ヘイセイ 29ネン 7ガツ キュウシュウ ホクブ ゴウウ ニ オケル リュウボク ノ ハッセイ オヨビ リュウシュツ ノ トクチョウ

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抄録

<p>平成29年(2017年)7月九州北部豪雨災害では,複数の土石流危険渓流等を含む広い流域で大量の流木が発生し,下流の市街地へ流出して被害を発生させた。今後,広い流域における流木対策を検討する上で,本災害の流木の発生や流出の特徴を把握することは重要である。本論では,福岡県朝倉市の奈良ヶ谷川を対象に,流木の発生および堆積,流出の特徴を調査した結果を報告する。 流木の発生原因は斜面の崩壊によるものが主体で,過去の流木災害報告と比較すると本災害では同程度の流域面積における発生流木量が多く,特に崩壊による流木発生面積率が高い値となった。流木の堆積は支渓流では倒木が多く,主渓流では流木が多い傾向が認められた。また支渓流で発生した多くの流木は土石流により主渓流に流出し,主渓流では流水の水面付近を浮遊しながら流下したと推定された。</p>

収録刊行物

  • 水利科学

    水利科学 62 (6), 36-55, 2019-02-01

    一般社団法人 日本治山治水協会

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