リグノセルロースナノファイバー複合フェノール樹脂を用いた ブレーキ用摩擦材のスティックスリップ特性

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タイトル別名
  • Stick-Slip Characteristic of Brake Friction Material Bound by Lignocellulose Nanofiber Modified Phenolic Resin
  • リグノセルロースナノファイバー フクゴウ フェノール ジュシ オ モチイタ ブレーキヨウ マサツザイ ノ スティックスリップ トクセイ

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抄録

<p>木粉を解繊処理して得られたリグノセルロースナノファイバー(LCNF)とフェノール樹脂を複合したLCNF 複合フェノール樹脂を作製し,ブレーキ用摩擦材の結合材への応用を検討した。摩擦材の物性評価の結果から,LCNF 複合フェノール樹脂を結合材に使用することで曲げ特性が向上することが分かった。ブレーキノイズの発生要因となるスティックスリップにおける摩擦係数の振幅(Δμ)を評価した結果から,LCNF 複合フェノール樹脂を用いた摩擦材のΔμはフェノール樹脂を用いた場合より小さくなることを確認した。さらに,LCNF 含有率がΔμに与える影響を調査した結果,LCNF 含有率が3 mass%まではLCNF の増加とともにΔμが小さくなることが分かった。LCNF 複合フェノール樹脂はスティックスリップ現象を抑制する効果を示したことから,実車試験でのブレーキノイズ低減に対する効果を今後検証する。</p>

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