e‒learningを用いた秋田方式のISLSワークショップ(ISLS‒WS)の経験

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タイトル別名
  • Experience with the Akita system ISLS workshop using e–learning
  • e-learningを用いた秋田方式のISLSワークショップ(ISLS-WS)の経験
  • e-learning オ モチイタ アキタ ホウシキ ノ ISLS ワークショップ(ISLS-WS)ノ ケイケン

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抄録

<p> 北東北各県ではISLSコースは1‒2回/年の開催で,コース同時にISLS‒WSも行なっている.しかし,ファシリテーターのコース経験不足や受講生の偏りで内容が一定にできないことの問題点が生じたため,e‒learning(electronic learning)を作成,導入して,ISLS‒WSを展開している.e‒learningの内容はガイドブック2013に準拠し,ISLSのHPより意識障害10症例およびISLS/PSLSアルゴリズムカードを資料として用いた.4部構成で1‒3部は必須,4部は自己学習とし,必須の部分に当日に持参する設問を7題挿入した.1部はISLS概論,2部はISLS/PSLSコース4ブースの要素,3部は模擬患者を使った意識障害の評価のファシリテーション(3症例),4部は前述(7症例)で,このうち2‒4部を作成した.ISLS‒WSの流れは,e‒learningで2時間以上の事前学習がされているため,当日は1時間のファシリテーションの実践を行なっている.2014年からこの形式で開始し,22コース181名が受講,職種別では医師52名(29%),看護師100名(55%),救命士29名(16%)であった.正答率は86%で,業種間で差はなく,正答率の低い設問は「NIHSSのルール」と「模擬患者/ファシリテーターの関係」であった.e‒learning学習範囲は,「必須のみ」が46%で最も多く,学習に要した期間は2~3日間が49%と最も多く,内容は全回答者が分かりやすかったと評価した.今後,e‒learningはISLS‒WSでも有用なツールであり,運用も問題がないことが分かった.ガイドブック2018が発刊されたことを受け,新規項目を追加して運用を継続する予定である.他の神経蘇生研修にも普及すると思われる.</p>

収録刊行物

  • NEUROSURGICAL EMERGENCY

    NEUROSURGICAL EMERGENCY 25 (1), 33-41, 2020

    特定非営利活動法人 日本脳神経外科救急学会 Neurosurgical Emergency

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