戦後転換期における増淵恒吉国語教育の変容――昭和30・31年度頃の授業の変化を中心に――

書誌事項

タイトル別名
  • The Transformation of Tsunekichi Masubuchi’s Japanese Teaching in Postwar Japan: Focusing on the Change of His Japanese Class Around 1955–1956
  • センゴ テンカンキ ニ オケル ゾウ エン コウ キチ コクゴ キョウイク ノ ヘンヨウ : ショウワ 30 ・ 31ネンド ゴロ ノ ジュギョウ ノ ヘンカ オ チュウシン ニ

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抄録

<p>本稿は、昭和31年度頃の増淵恒吉の授業実践の変容と、そのことの歴史的な意味について明らかにしたものである。</p><p>昭和30年代前後は、経験主義・総合主義の国語教育が反省され、能力主義・系統主義の国語教育へと転換していった時期である。そのような時期に、増淵は、それまでの生徒の研究発表を軸にした方法から、教師の発問を軸にした方法へと授業の進め方を変えている。</p><p>このことの背景には、当時の文学教育に対する増淵の立場と、同時代の国語教育界全体の動向があった。本稿で明らかにした増淵の変容は、戦後転換期の国語教育の動きと並走するものとして位置づけることができる。</p>

収録刊行物

  • 国語科教育

    国語科教育 87 (0), 32-40, 2020-03-30

    全国大学国語教育学会

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