地域在住高齢者における腰痛および膝痛と身体機能との関連

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書誌事項

タイトル別名
  • Association of Back and Knee Pain with Physical Function in Community-dwelling Older Adults
  • Effects of Acute/Chronic Pain on Gait Speed and Grip Strength
  • ─急性および慢性疼痛が歩行速度や握力に及ぼす影響─

抄録

<p>【目的】地域在住高齢者の有する腰痛と膝痛が,急性もしくは慢性疼痛であるかの違いによって身体機能に及ぼす影響を明らかにする。【方法】地域コホート研究(垂水研究2018)に参加した65 歳以上の高齢者735 名を対象とした。質問紙により急性・慢性疼痛の有無を聴取し,歩行速度および握力との関連を分析した。【結果】ロジスティック回帰分析の結果,慢性疼痛の有無は歩行速度低下と有意に関連していたが(調整後オッズ比2.55,p = 0.001),急性疼痛との関連はなかった(調整後オッズ比1.19,p = 0.632)(年齢,性別,GDS-15,内服薬数,ASMI,握力を共変量)。急性・慢性疼痛の有無と握力低下との関連はなかった(急性疼痛有無:調整後オッズ比1.22,p = 0.477.慢性疼痛有無:調整後オッズ比0.85,p = 0.530)。【結論】地域在住高齢者において,慢性疼痛を有することと歩行速度低下との関連が示唆された。</p>

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 47 (2), 146-152, 2020

    日本理学療法士学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390566775128560384
  • NII論文ID
    130007833409
  • DOI
    10.15063/rigaku.11722
  • ISSN
    2189602X
    02893770
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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