グイマツ雑種F<sub>1</sub>の環境ストレス応答と林木育種

  • 来田 和人
    北海道立総合研究機構・林業試験場・道北支場
  • 菅井 徹人
    北海道大学・大学院農学院
  • 藤田 早紀
    北海道大学・大学院農学院 東京大学・大学院農学生命科学研究科(現所属)
  • 小池 孝良
    東京大学・大学院農学生命科学研究科(現所属) 北海道大学大学院・農学研究院

書誌事項

タイトル別名
  • Breeding effort on hybrid larch F<sub>1</sub> and its responses to environmental stresses.
  • グイマツ雑種F₁の環境ストレス応答と林木育種
  • グイマツ ザッシュ F ₁ ノ カンキョウ ストレス オウトウ ト リンボクイクシュ

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抄録

<p>北海道の造林樹種として2代目造林が検討されるカラマツであるが、先枯れ病やネズミの食害に弱い弱点を克服したグイマツ雑種F1への期待も高まっている。特に、幹の通直性や材の強度に優れ、比重の高いクリーンラーチの安価な挿し木増殖法が開発され、コンテナ苗での苗木生産の目処も立った。一方、カラマツはタネの発芽率が低く、F1苗は生産数も限られている。このため、植え付け後の活着と初期成長に関する環境への応答特性を知って、さらなる改良を進めたい。急速な無機環境変化として窒素沈着と対流圏オゾン、長期的な変動としてCO2への応答をF1と両親のグイマツとカラマツの応答を操作実験によって評価した。その結果、F1はO3とCO2の影響を受けやすい傾向があった。</p>

収録刊行物

  • 森林遺伝育種

    森林遺伝育種 7 (3), 107-114, 2018-07-25

    森林遺伝育種学会

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