バイオ医薬に利用されるキャリア開発：B型肝炎ウイルスの初期感染機構に基づくバイオナノカプセル

• 曽宮 正晴

  大阪大学 産業科学研究所

• 黒田 俊一

  大阪大学 産業科学研究所

書誌事項

タイトル別名

• Carrier development for biopharmaceuticals: Bio-nanocapsules based on the early infection machinery of hepatitis B virus
• バイオ イヤク ニ リヨウ サレル キャリア カイハツ : Bガタ カンエンウイルス ノ ショキ カンセン キコウ ニ モトズク バイオナノカプセル

抄録

DDSナノキャリアは、治療用薬剤の体内における時空間的制御を行うために使用される。具体的には、①治療用薬剤を包含し、②免疫系による捕捉から逃れ、③患部（臓器・細胞）に到達し、④細胞内・外の標的部位に治療用薬剤を適切な量とタイミングで送達するなどの多段階の機能が求められる。これまで開発されてきたDDSナノキャリアは、化成品と生物製剤に大別されるが、前者には上記すべての機能を有するものは存在しない。一方、上記すべての機能を有する後者のモデルとしてウイルスがある。本稿では、ヒト肝臓に特異的に感染するB型肝炎ウイルスの初期感染機構を模倣したDDSナノキャリア「バイオナノカプセル」について概説する。

収録刊行物

• Ｄｒｕｇ　Ｄｅｌｉｖｅｒｙ　Ｓｙｓｔｅｍ

  Ｄｒｕｇ　Ｄｅｌｉｖｅｒｙ　Ｓｙｓｔｅｍ 35 (1), 57-63, 2020-01-25

  日本DDS学会

キーワード

• hepatitis B virus
• bio-nanocapsule
• early infection machinery
• fusogenic domain
• receptor-binding domain

詳細情報

• CRID: 1390285300153213568
• NII論文ID: 130007835763
• NII書誌ID: AN10084591
• DOI: 10.2745/dds.35.57
• ISSN: 18812732
• ISSN: 09135006
• NDL書誌ID: 030239827
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I030239827
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/dds/35/1/35_57/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2020196744
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可