訪問看護ステーションでの実習における実習指導者と教員との連携の実態と課題

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • The Present Conditions and Problems in Collaboration between Clinical Instructors and Teachers in the Visiting Nursing Station Practice

この論文をさがす

抄録

<p>目的:訪問看護ステーションでの在宅看護学実習における実習指導者と教員との連携の実態と課題を明らかにすることを目的とした.</p><p>方法:在宅看護学実習を受け入れている35施設の訪問看護師77人を対象に自記式質問紙調査を行った.記述統計量算出後,自由記載については内容分析を行った.</p><p>結果:質問紙の有効回答数は38人(49.4%)であった.実習指導者は,教員との連携を重要であると感じていたが,むずかしさを感じている者も約半数いた.教員との連携に関する自由記載の内容は,【連携の機会】【連携の方法】【連携の内容】【実習の指導体制】【実習指導のメリット】の5つのカテゴリーに分類された.</p><p>考察:実習指導マニュアルがある施設は半分以下であり,実習指導者に実習指導方法を一任している施設が少なくないことが推察された.訪問看護ステーションでの実習においては,実習指導者と教員が直接,学生の情報を共有する機会は少ない.そのため教員は,事前の打ち合わせや事後のフィードバックなどを活用して実習施設との関係性を構築し,連携の機会を広げていくことが重要であると考えられた.また,実習中は指導者と教員のそれぞれの役割や関わりを互いに伝えていく姿勢が必要であると考える.</p>

収録刊行物

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ